診療科

97

泌尿器科について

 当院の泌尿器科では平成26年6月より3D腹腔鏡ビデオシステムの導入に伴い、 平成26年度12月より前立腺癌に対して腹腔鏡下前立腺全摘出術を開始しました。平成27年6月から腹腔鏡下前立腺全摘出術だけでなく腹腔鏡下膀胱全摘出術も厚生省から認可されたため開始しています。 腎癌に対してはT1aやT1b症例でも腹腔鏡下で部分切除を積極的に行っています。さらに膀胱脱、子宮脱に対してH27.12月より腹腔鏡下膀胱脱手術を開始しました。
 
 その他、尿管結石手術(TUL,PNL)、小児泌尿器科手術、経尿道的手術(TUR-P、TUR-BT)、内シャント造設術など様々な手術を行っています。
 
H27年度腹腔鏡下手術 合計 107例 H27年度手術件数 合計 449例
 
腹腔鏡下前立腺全摘出術 56例 腹腔鏡下膀胱全摘出術 8例
腹腔鏡下腎部分切除術 12例 腹腔鏡下腎(尿管)摘出術 20例
腹腔鏡下尿膜管切除術 3例 腹腔鏡下後腹膜腫瘍切除術 1例
腹腔鏡下膀胱脱手術 6例 腹腔鏡下尿管皮膚婁造設術 1例
 
TVM手術 22例 TUR-BT手術 118例 TUR-P手術 46例 TUL手術 25例
PNL 3例 精巣固定術 18例 その他 111例
 
前立腺生検:85例
 
腹腔鏡下前立腺全摘出術
 
手術方法について
 
 腹部にポートと呼ばれる穴を5つあけて、そこからカメラや鉗子と呼ばれる器具を挿入して手術を行います。まず膀胱の周囲を剥離し、前立腺周囲の血管を処理します。 次いで膀胱から前立腺と精嚢を離断し、直腸と前立腺との間を処理し、尿道を切断して、膀胱の一部を前立腺につけて精嚢とともに摘出いたします。 その後、最後に膀胱と尿道をつないで尿道カテーテルを挿入し手術を終了いたします。
 
前立腺癌腹腔鏡手術の利点
 1. 創が小さく、出血量も少なく、術後疼痛を軽減できる
 2. 拡大視野が得られるため、前立腺辺縁の切開線を決定でき、勃起神経や尿道括約筋の温存、膀胱尿道吻合をより確実に行うことができる
 3. この結果、断端陽性率低下による制癌性の向上、ならびに尿道カテーテルの留置期間・入院期間の短縮、勃起能・尿禁制などの術後の生活の質(QOL)の改善が期待できる
 
当院での前立腺癌腹腔鏡手術の成績
 現在まで70例施行しています。手術時間の平均値は3時32分で、出血量(尿込み)の平均は360㏄でした。輸血症例はなく入院期間は1-2週間程度でした。 切除断端陽性率は18%であり、当科の開腹の成績(切除断端陽性率28%)に比べ良い結果となっています。現在神経温存手技を積極的に行っており早期尿禁制の改善を認めています。
 
 

山崎 丈嗣(医長)

卒業年:平成14年

出身医局:鹿児島大学泌尿器科

専門分野:日本泌尿器科学会泌尿器科指導医・日本泌尿器科学会泌尿器科専門医・日本がん治療認定医機構がん治療認定医・医学博士(鹿児島大学)

古郷 修一郎(医師)

卒業年:平成16年

出身医局:鹿児島大学泌尿器科

専門分野:日本泌尿器科学会専門医

宮元 一隆(医師)

卒業年:平成17年

出身医局:鹿児島大学泌尿器科

専門分野:日本泌尿器科学会専門医・指導医



 

更新日:2017.04.27