日本医療マネジメント学会 第12回 宮崎県支部学術集会

ライン

会長挨拶

日本医療マネジメント学会第12回宮崎県支部学術集会会長 都城医療センター院長 冷牟田浩司

 日本医療マネジメント学会宮崎県支部学術集会は平成19年に第1回が開催されてから今回、早第12回目を迎えます。 これまで県立宮崎病院、県立日南病院、古賀総合病院、都城医療センター、潤和会記念病院、宮崎東病院、宮崎大学附属病院、江南病院、そして第11回古賀総合病院を経て、今回、2度目になりますが都城医療センターが担当させていただきます。 私は宮崎の地に赴任してまだ2年あまりで、過去の本学術集会に参加できたのは少ないのですが、過去の抄録集等を紐解くと、年々盛会になって発展してきている様子がよく窺えます。

 まもなく導入される地域包括化ケアシステムをにらみながら、今回、メインテーマとして「これからの医療連携の在り方」を改めて考えてみることにいたしました。都城市での開催では鹿児島県との県境に接する医療圏に属しており、地域の中での明確な役割分担と協働作業と共に医療圏を乗り越えた柔軟な医療連携の体制が重要であるように思います。都道府県の地域医療構想が出そろって各医療圏で調整会議が進められ、その地域独自の医療体制を構築に向けての調整が進んできています。そんな中、その地域に見合う連帯の在り方を改めて考えることは意義あると思います。

 今回、松田晋哉先生からは豊富なDPC データとご経験から宮崎県各医療圏の情勢分析をお教えいただき、医療圏内と医療圏間の連携について示唆をいただけるものと思います。
 また、山口育子様からは医療従事者と患者の心の連携のお話もうかがえると思います。 ランチョンセミナーのWマコト様には市民の皆様の目線から今の医療がどのように映っているか教えていただけると思います。
 新屋 俊明先生には新しい連携として注目されている歯科・医科連携のご経験をお話ししていただきます。
 いずれも、これから地域・コミュニテーの中での医療連携を考えてゆくために貴重なご示唆をいただけると思います。

 しかし、本集会は、医療現場での日常業務の中で、皆さんが戸惑っていること、悩んでいることを忌憚なく出し合って、肩をこらずに意見交換することが本来の目的であることを忘れてはなりません。聴講するだけでなく、積極的に討議に参加していただき、実りある集まりになることを望んでいます。 多くの皆様の参加をお待ちしています。

日本医療マネジメント学会第12回宮崎県支部学術集会会長
都城医療センター 院長  冷牟田 浩司